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2025-11-17

マンガPark作家コメントDay開催記念インタビュー!! 第2回/月本弓先生

2025年11月20日(木)の「マンガPark作家コメントDay」まで、いよいよあと3日!

初のスペシャルイベントを迎えるにあたって、コメンテーターを務めてくれる作家さん4名&担当編集者へ突撃インタビュー!
マッチングからデビューにいたるまでのお話や、週刊連載ならではのエピソード、作品の裏話までたっぷり教えてもらいました。

第2回は、マンガParkで『君を映して離さない』を連載中の月本弓先生です!

プロフィール
 月本弓
マンガラボ!出身。2022年「最強イケメンマンガコンテスト」に応募した『熱に触れる』で大賞を受賞。
2024年~君を映して離さないをマンガParkで連載中。コミックス①巻(紙・電子)が2025年11月20日発売予定。
作業環境プロフィールも公開中!

©月本弓/白泉社

マンガラボ!に投稿したきっかけとマッチングの経緯を教えてください!

月本弓 :マンガラボ!は友達に勧められて知りました。何ページからでも投稿できるのが魅力だなと思い4Pマンガを投稿して、そこでこうのさんとマッチングしました。

Parkこうの :最初に作品を読んだ時から、私は月本さんの描く男の子にメロメロでした(笑)。最初にマンガラボ!に投稿された『待っててくれるなら』でも、『君を映して離さない』のヒーローのように、もさっとした冴えない男の子が出てきます。そんな彼がふと眼鏡をとった眼差しの破壊力が凄まじくて、「月本さんはキャラクターの魅力を表現する力に長けた作家さんだな」と感じたことを覚えています。そんな時「最強イケメンマンガコンテスト」という、月本さんにぴったりなコンテストが開催されることになりまして……。

月本弓 :一緒にネームを作る中で「コンテストに出してみませんか?」と言われ、応募してみることにしました。

Parkこうの :結果、そのコンテストで月本さんは大賞を受賞されました!


マンガラボ!投稿作品『待っててくれるなら』より

「最強イケメンマンガコンテスト」の受賞コメントで「イケメン研究に明け暮れる日々を過ごしてきました」とお話されていましたが、月本先生流の”イケメン研究”について詳しくお聞きしたいです。

月本弓 :自分の武器になるものを探していた時、男の子を描くのが好きだなと思って、「それならとびきりのイケメンを描けるようになりたい」とインターネットでイケメンを検索し、イケメンゲームをたくさんやり、たくさん模写しました。イケメンゲームの中には自分が普段描かないタイプの男の子がいて、それもみんな魅力的で……。世界にはこんなにも色々なイケメンがいるんだと気づかされました。その後、たまたまK-POPにハマり、K-POPにもビジュのいい人たちがいっぱいいたので、毎日模写してました。

Parkこうの :イケメン研究、私もどんなことしているか知らなかったのでびっくりしました。月本さんは世の中の流行や新しい話題をキャッチするのがお上手で、そういった月本さんの“今を掴む力”が、読者さんに刺さる新たなイケメンをつくりあげているのかなと!

月本弓 :作画では“目の表情”と“骨格”を大事にしています。ポーズや仕草もかっこよくなるよう、自分でかっこいいポーズを探して写真を撮ったり、家族にモデルをお願いしています。

初連載作品にして、コミックス発売前から大反響を呼んでいる『君を映して離さない』について、まずは誕生エピソードをお伺いしたいです。

月本弓 :主人公のキャラクターに苦戦して、最初は企画がなかなか通らなくて。

Parkこうの :明るくて可愛い主人公だけど「少女マンガの主人公としてもう一歩……!」という指摘があり、二人で頭を悩ませていました。月本さんとマッチングしたのは入社1年目の時で、「月本さんは素晴らしい才能をもっているのに……! 私の未熟さでこんな素晴らしい作家さんが埋もれてはならない」と必死になっていた記憶があります。

月本弓 :1年半くらい経った時に、こうのさんが「悩みを持たせましょう」と提案してくれました。「主人公が連載を通して乗り越えるべき壁があるといいのではないか」と。その中でコンプレックスの話になり、可愛い友達の隣でちょっと悲しい思いをした話をしたら「きっとそういう思いしている人たくさんいますよね」「じゃあ主人公にもその悩みを持たせましょう」となって、りおが生まれました。

Parkこうの :「小さくても大きくてもいいので、悩みやコンプレックスってありますか?」というお話になったのですが、月本さんはすごく明るくて太陽のような方なので、最初こそ「特にないですね……」と即答された気がします(笑)。でもだんだん話していくうちに、学生時代に二人とも同じような、ちょっと悲しい経験をしていたことがわかって「私たちでも共感したんだから、世の中にも共感してくれる人がいるのでは?」と気づいたんです。りおが生まれてからはびっくりするほどするするお話が進んでいって、その次に”彼女を救うヒーロー”を考えていきました。

月本弓 :ヒーローのキャラクターを練っていく中で「ヒーローのキャラを尖らせるために秘密を持たせよう」という話になり、“普段は地味だけど実はバンドマン”という設定になりました。

Parkこうの :月本さんの強みである“キャラクターの魅力を表現する力”で、越前谷(えちぜんや)というキャラクターが磨きあげられていきました。

月本弓 :長い準備期間になりましたが、編集部の「売ろうとしてくれている」という熱量がすごく伝わってきてモチベーションになりました。実は企画が通ってからも少し調整を加えることもあって、ただそれって「企画が通ったら終わり」じゃなくて、連載が始まるまで背中を押して応援してくれているみたいだなって思ってました。その度にその熱量に打たれて「私もいくらでも直すので、遠慮しないで言いたいこと言ってください」と言ってきました。

Parkこうの :企画が通った後に調整が入ってしまったことは本当に申し訳なく、今も覚えています……。ただ1話のネームがあまりに素晴らしくて、編集部でも「これは売れる! いや絶対売ってみせる!」という気持ちで、連載スタートまでお話を重ねていました。

そうしてできあがった作品の中で、特に思い入れのあるシーン・エピソードはありますか?

月本弓 :1話の、屋上で風が吹いて越前谷の顔が露わになるシーンです。実はここでりおだけが越前谷の素顔を見て、読者さんにはまだ秘密にするという案もあったんです。

Parkこうの :越前谷の顔は、この作品最大の秘密であり武器でもあったので、出しどころをかなり迷っていましたよね。でもいざネームを切っていただいたら、顔が明らかになるまでのタメの演出もハチャメチャにお上手で、「この盛り上がりを作れるのであれば、読者さんにもここで越前谷の顔をお披露目しよう」となった記憶があります。この問題は2話でも発生していて、マスクなしの越前谷の素顔が明らかになるシーン、実は「マスクを取らない」という案もあり……。コミックスのとあるページに、そのシーンのネームが特別に収録されているので、気になる方はぜひ見てみてください!


『君を映して離さない』第1話「透明な私と死神くん」より(コミックス第1巻収録)

読者の共感を呼ぶ等身大な感情と、ドラマチックで胸に刺さるときめきシーンが作品の大きな魅力だと感じます。それぞれ描き方のコツや、意識されていることはありますか?

月本弓 :ストーリーを考える時は「こんなシーンが描きたいな」と頭に浮かびます。完全に萌えを集めてストーリーを構成していますが、しっかり見せたいシーンではページを多く使い、大胆なコマ割りにするなど、印象に残るようギリギリまで構図を考えます。

Parkこうの :打ち合わせでは、二人でよく「越前谷にはこんなかっこいい登場してほしいですよね……」「きっとりおの性格ならあんな可愛い発言しちゃうかも……」と、りおと越前谷についての萌えを語ることが多いです。月本さんはエンジンがかかると「わ~~楽しくなってきた~~~!!!」と、電話口でも聞こえるほど手を叩いて喜びを表現してくださるので、私もそれを聞くとわくわくします。月本さんの熱量や“楽しい”という気持ちがそのまま原稿に反映されて、読者さんにもそのまま伝わっているのではないかなと思います。

月本弓 :同じように心理描写も大事にしていて、今こうのさんに調教されているところです。キャラクターの立場になって何を感じ、何を思うかなと考えて描いています。

Parkこうの :月本さんは元々お上手なのですが、もっともっと読者さんに良いもの届けたいという気持ちが人一倍強いと思います。そのためなら、何度だって調整するし何時間だって悩むので、その月本さんのパワーに応えたいという気持ちに私もなります。

3年間一緒に企画を練り、現在も連載作品を作る中で、担当編集者との印象的なやり取りはありますか?

月本弓 :とことん付き合ってくれます。アイディアもたくさん出してくれて、取材にもたくさん行きました。遊園地のお化け屋敷が想像以上に怖くて、ゴールまで手を繋いで駆け抜けたこともありました。

Parkこうの :月本さんは実際に体験したほうがイメージが浮かぶタイプの作家さんなので、よく取材に行くようにしていますね。写真を撮りながら、「もしここにりおがいたら」「越前谷がいたら」なんて現地で妄想にふけることもあります。

月本弓 :普段はだいたい会社の会議室で打ち合わせをするのですが、二人ともよく散らかします。会議室で壁ドンの写真を一緒にとったこともいい思い出です。

Parkこうの :散らかすのは月本さんに言われて気づきました……(笑)。アイディア出しのために、月本さんと私で大きな紙やノートに色々なことを描いて、一旦頭の中を全部出し合って話し合っているので、その影響が散らかりに出ているのかもしれません……。ただ撤収するときはびっくりするほどテキパキ綺麗にします!

月本弓 :スケジュールが厳しくなると私を会議室に閉じ込め、焦らせようと必死になってくれるのも感謝しています。

Parkこうの :月本さんは「連載を絶対休みたくない!」という強い意志を持っているので、その意志を応援できるよう、ご希望があれば時々焦ってもらったりすることはあります……(笑)。

マンガラボ!に投稿する利点・担当編集がいて良かったことを教えてください。

月本弓 :短いページで出せるのと、コンテストがいっぱいあるのもいいですね。たくさんの編集さんがリアクションしてくれるのも嬉しかったです。担当編集さんは作品がより良くなるようお手伝いをしてくれて、モチベーションを上げてくれます。アイディアも経験も知識量も二人分になるので、自分だけでは作れないものが生まれるなと実感しています。

Parkこうの :マンガラボ!は、様々なコンテストを通して皆さんの“得意なもの”や“描きたいもの”、“好きなもの”を発見できる場所でもあると思います。そして白泉社は、編集者に限らずそんな皆さんの夢を応援し、優しくサポートしてくれる人が多い印象です。自分の中で大事に温めてきたものを形にするのは時に怖いこともあると思うのですが、臆せずどんな形でも、ご自身の好きを表現してみていただけると嬉しいです。マンガラボ!には褒めてくれる編集者がいっぱいいるので、ぜひまず褒めてもらおうと思って、作品を投稿してみてください!

最後にコメントデーへの意気込みと投稿者へメッセージをお願いします!

月本弓 :皆さんの作品を拝見させていただけるのを楽しみにしています! 1ページから投稿できるのと、白泉社の色んな編集さんが見てるので、相性のいい編集部が見つかりやすいと思います。ぜひマンガラボ!へ!!!!!!!!!!!!!

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月本弓先生、ありがとうございました!

11/18(火)は第3回「にーづま。先生インタビュー」を公開いたします。
マンガPark作家コメントDayは2025年11月20日(木)開催! 今からイベント当日17:00までに投稿された作品には、プロの連載作家さんから直接コメントがもらえるかも!? 皆さまのご投稿を心よりお待ちしております!

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