マンガPark作家コメントDay開催記念インタビュー!! 第1回/天宮こなつ先生

2025年11月20日(木)の「マンガPark作家コメントDay」まで、いよいよあと4日!
初のスペシャルイベントを迎えるにあたって、コメンテーターを務めてくれる作家さん4名&担当編集者へ突撃インタビュー!
マッチングからデビューにいたるまでのお話や、週刊連載ならではのエピソード、作品の裏話までたっぷり教えてもらいました。
第1回は、マンガParkで『「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。』(原作:糸加先生)を連載中の天宮こなつ先生です!
天宮こなつ
マンガラボ!出身。2019年に投稿した『宇宙人との60日間』で初代担当編集者とマッチング。2020~2021年まで『大食いオオカミとはつきあわない!』(コミックス全3巻/電子のみ)をマンガParkで連載。翌2022年からは『「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。』(原作:糸加)コミカライズ版をマンガParkで連載中。コミックス①~④巻(紙・電子)が絶賛発売中。作業環境プロフィールも公開中!
©天宮こなつ/白泉社
マンガラボ!に投稿したきっかけとマッチングの経緯を教えてください!
天宮こなつ :もう6、7年前の出来事なので、自分のことなのに間違っていたら恥ずかしいのですが……。憧れのマンガ家さんが白泉社で描かれていたのと、「自分の作風だと白泉社が向いているのでは……?」と恐れ多くも思っていたので、ネット検索してみたところ偶然マンガラボ!を見つけました。ちょうどマンガ一本に集中しようと仕事を辞めたばかりだったので、もう運命ですね(笑)。
Parkにしだ :懐かしいですね……! 天宮さんがご投稿くださったのはマンガラボ!がオープンして間もない頃で、「早くもこんな素敵な作家さんが来てくれた!」と喜び勇んでコメントを残したことを覚えています。
天宮こなつ :色んな方からのコメントを貰って成長していけたらな、とBLマンガを投稿してみたら、にしださんから「作品作りのお手伝いをさせてください」とコメントを頂きまして。もう感謝しかないです。
Parkにしだ :そのとき投稿してくださったのは『宇宙人との60日間』という作品で、挫折を味わった大人の苦い感情の描き方だったり、デジタルだけど温かみ・手描き感の伝わる絵だったり、感動的なラストシーンなどなど、見どころ盛りだくさんでしたね!

『宇宙人との60日間』より
初回の打ち合わせではどのようなお話をされましたか?
天宮こなつ :青森の超ド田舎に住んでいるので、直接お会いするのではなく、メールで打ち合わせました。編集部の方とやり取りするのが初めてで、嬉しさと緊張でドキドキでしたが、優しい方で本当に安心しました! 最初は「どのくらいの期間でマンガが描けるのか」「お互いのプロフィール」などをお話しした記憶があります。
Parkにしだ :担当についてからの作家さんとのお話は、まずはお好きな作品やキャラ、原稿ペースをお伺いすることが多いです。天宮さんは、ラボ!の投稿作34ページを、プロットから完成原稿まで19日で仕上げたと伺って腰抜かしました! これはマンガParkでの連載ペースにも十分ご対応いただけるなと確信しつつ「まずは読み切りマンガに挑戦してみませんか?」と提案いたしました。
天宮こなつ :お声がけいただいてびっくりしました。「も、もう読み切り描いていいの!!?」というのが正直な気持ちでした。
Parkにしだ :マッチングからのスピード感も、マンガラボ!の大きな強みのひとつですね! マンガラボ!では、マッチング後に即ネーム選考や連載提案に挑戦できるケースも多いんです。もちろん天宮さんが即戦力レベルのマンガ力をお持ちだったことも大きいのですが! 読み切りのネタ出しでは、ネタ案のひとつひとつに「テーマ」として伝えたいメッセージが添えられているのが天宮さんらしく、とても素敵で印象に残っています。
初連載『大食いオオカミとはつきあわない!』(以下『大食いオオカミ』)をスタートさせるまでは、どのような流れでしたか?
天宮こなつ :趣味で自由に描いていたマンガとは違い、商業作品となると起承転結の意識や、読者様が喜んでくれそうなキャラ・ストーリーを作らなくてはいけないので、何度も打ち合わせました。実は没になったプロットがたくさんあります……。私は完全独学でマンガを描いているのですが「学校でマンガのお勉強をされた方はもっときちんとしたマンガが描けるのかなあ」と思ったこともありました。
Parkにしだ :初めはBLではないネタを含め、プロットをいくつか作っていましたね。その中にBLっぽいものもあり、天宮さんといろいろお話する中で「やはりBLがお好きだったらBLに挑戦してみていいのではないか」と考えて少しずつできていった記憶があります。
天宮こなつ :にしださんとも話し合いながら、最終的に「自分の好きなものだったら描き続けられる」と思い、BLに元々好きだった“料理ネタ”と“垂れ目”、“童顔”の要素を盛り込み、できあがったのが『大食いオオカミ』です。手探り状態で描いた初連載でしたが、不慣れながらも気持ちだけは込めて描きました。
Parkにしだ :当時のマンガParkにはBLオリジナル連載がまだなかったので冒険でもありましたが、連載が開始してみてBLの潜在的な需要を感じられた貴重な一作でもあります。天宮さんらしく美味しいごはんの描写も魅力的で、優しい世界観のお話になりました。

『大食いオオカミとはつきあわない!』第8話「夜とプレゼント」より(コミックス第2巻収録)
オリジナル作品の連載を終え、原作付きのコミカライズ作品『「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。』(以下『赤毛の役立たず』)を始めるまで、どのような経緯があったのでしょうか?
天宮こなつ :『赤毛の役立たず』の連載を始めるまでの期間も、没になったプロットやネームがたくさんあります。『大食いオオカミ』の時より多いかもしれません。以前のようにBLでいくか、それとも今回はNLでいくのか、そこから悩みました。打ち合わせを重ねても、なかなか世に出せる作品になってくれず、ぐるぐるしていました。
Parkにしだ :没プロット・没ネームたくさんありますね……! 天宮さんの良さを活かせるものにすぐに辿り着けず、申し訳なかったなあと思っています。オリジナル作品のご相談をしながらも、天宮さんの作風的には異世界ファンタジーもとてもマッチすると思っていたので、「もし天宮さんにコミカライズに挑戦してみたい気持ちがあれば」と小説も色々探していました。そこで出会ったのが『赤毛の役立たず』でした。
天宮こなつ :魅力的なキャラクターたち、植物、魔法、そして読むにつれてどんどん面白いシーンが出てくるので、「ぜひこれをマンガにしてみたい!」と思いました。
Parkにしだ :ときめきもハラハラも満載でとても面白く、そして雰囲気が天宮さんの画風にもぴったり!と感じて。原作の糸加先生にお声がけした際、天宮さん作画でのコミカライズをご提案したところ、とても喜んでくださったのも良い思い出です……!

『「赤毛の役立たず」とクビになった魔力なしの魔女ですが、「薬草の知識がハンパない!」と王立研究所に即採用されました。』第5話「君、すごいよ!」より(コミックス第1巻収録)
コミカライズ作品ならではの制作事情や、作品を作る上で心がけていらっしゃることはありますか?
天宮こなつ :コミカライズの場合、すでにストーリーはできているのでネタ探しで困ることはないですが、「糸加先生がこのシーンをどのように想像されて書いたのか」を考えながら絵にするのはなかなか難しいです。事前に「キャラクターや植物等のイメージはこうで……」と資料をいただいているので、それを参考にしながら描いています。
Parkにしだ :そうですね! 特に最初の1~3話ほどは、天宮さんにもコミカライズの感覚を掴んでいただくために、たくさんネームを修正していただきました。
天宮こなつ :にしださんからのアドバイスもあって、原作小説そのままの文章を使うのではなく、モノローグ等はマンガに馴染みやすくなるよう多少変更しています。特にコミカライズを描いてみたい方は、原作小説と読み比べて、どこが違うのかチェックしてみるのも面白いかもしれません。
Parkにしだ :原作のどこからどこまでを1話分にして、どのシーンを山場にもってくるのか、なども重要なポイントですが、天宮さんは山場もとても情感たっぷりに描いてくださるので、ネームを拝見するのが毎回楽しみでした。
体温や息遣いまで感じるような作画が天宮さんの魅力だと感じています。何か秘訣はありますか?
天宮こなつ :喜怒哀楽の表情を描くのがとても好きなので、気持ちを伝えられるようキャラクターの心に寄り添って丁寧に描くようにしています。特に“嬉しい”“しあわせ”なシーンは、読者様にも温かい気持ちになってほしいので、心を込めて描いています。
Parkにしだ :キャラクターの表情の豊かさは、天宮さんの大きな持ち味ですね……! 特に主人公のルジェナは表情豊かでとっても可愛い!
天宮こなつ :ちなみにこれは絵描きあるあるだと思うのですが、その時のキャラクターと同じ顔をしながら描くと描きやすいかもしれません(笑)。
Parkにしだ :個人的にはダリミルの三白眼×歯が目立つキャラデザもめちゃくちゃ気に入っているのですが、もしかしてダリミルを描くときも同じ表情を……!?
天宮こなつ :ふふふ、どうでしょうか……(笑)。

『赤毛の役立たず』連載中の思い出深いエピソード、作品の今後の見どころなど教えてください。
天宮こなつ :コミックス1巻が発売された際、池袋駅でビジョン広告を流していただいたのですが、にしださんがお忙しい中、駅に行って広告を撮影してくださったことがありました! 送っていただいたムービーを観て、感動で思わず泣いてしまいました。その節はありがとうございました……!!
Parkにしだ :私も担当作がビジョン広告になるのは初めてだったので大興奮でした! 天宮さんは遠方にお住まいで直接はご覧になれないとあって、どうにかお見せせねば!と現地に足を運んだ次第です。ぜひまたやりたいですね……!
天宮こなつ :マンガParkでの連載は第一部のクライマックスに差し掛かりまして、原作を読んだ方はわかると思うのですが、これからあの“一番盛り上がるシーン”が来ます。コミカライズのお話をいただいた際、“あのシーン”が描きたくて『赤毛の役立たず』を選ばせていただいたくらいです。原作の良さを上手く引き出せるのか、不安半分、楽しみ半分です。読者様に、そして糸加先生にも楽しんでいただけるよう精一杯描かせていただきます!
ファンタジー作品でのデビューを目指す投稿者へアドバイスをお願いいたします。
天宮こなつ :毎日生活する中で「この道具にこんな力があったらな」「この景色の中にこんな生き物がいたら」など、日常の中でアンテナを張って忘れないようにメモしていくと良いと思います。頭の中お花畑でもいいじゃないですか。楽しみながら形にしていきましょうー!
Parkにしだ :すてきなアドバイス! ファンタジー作品は表現の幅が無限大ですから、日頃からたくさんのアイディアを書き溜めておくと、いつかどこかで活きるかもしれませんね。付け足すとすれば、“観察力”もぜひ磨いていただきたいポイントです! 作品を見ていただくとわかりますが、天宮先生は、人やモノの質感を表現するのがとてもお上手。こういったリアリティは、天宮先生の観察眼の賜物だと思います。細かいディティールまでよく観察して、原稿に命を吹き込んでください!

マンガラボ!に投稿する利点・担当編集がいて良かったことを教えてください。
天宮こなつ :他のSNSに作品を投稿するように、気軽にたくさんの方に読んでもらえるところが魅力的だと思います。私は雑誌投稿の経験もあるのですが、一人の編集さんからコメントをもらうより、複数人から反応をもらえた方が成長のチャンスがあるのでは……!?と思います。担当さんと一緒に作品をつくるということは、自由に描くマンガとは違い大変な面も確かにあります。ですが、一人で作るより更に良い作品が生まれるので、日々感謝しております。
Parkにしだ :作家さんがお一人で作るときよりも、より良い作品ができるように!ということは私たちも常に心掛けているところです。行き詰まったとき、なにか違う視点がほしいときなど、客観的な意見で気づけるものもあると思います。ぜひ私たち編集者を「利用してやるぞ!」という気持ちでご投稿ください!
最後に、コメントデーへの意気込みと投稿者へメッセージをお願いします!
天宮こなつ :まだまだ勉強中の私がマンガ家志望の方々にアドバイスするのは恐縮ですが、皆さんの熱意ときちんと向き合って、楽しみながら作品を読んでいきたいと思います。作品を作る上で大事なのは「楽しみながら描くこと」「好奇心を持つこと」「無理しすぎず健康でいること」だと思います。デビュー目指して、一緒に白泉社を盛り上げることができたら嬉しいです!
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天宮こなつ先生、ありがとうございました!
11/17(月)は第2回「月本弓先生インタビュー」を公開いたします。
マンガPark作家コメントDayは2025年11月20日(木)開催! 今からイベント当日17:00までに投稿された作品には、プロの連載作家さんから直接コメントがもらえるかも!? 皆さまのご投稿を心よりお待ちしております!












