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2024-05-03

祝・マンガラボ!5周年記念インタビュー!!「教えて!にしやん先輩!!」【後編】

マンガラボ!5周年記念記事「教えて!にしやん先輩!!」【後編】がスタート…!!
マンガラボ!とアプリ・マンガParkの番人、にしやん先輩が「白泉社について」、「創作について」教えてくれます♡
「教えて!にしやん先輩!!」【前編】とあわせて、ぜひチェックしてくださいね★

★白泉社について

㉑白泉社って?
マンガを出版して50周年の会社です!
社員は110人ぐらいでみんなマンガオタクです!

㉒白泉社の強みを教えて下さい。
みんなマンガオタクなことでしょうか!
あとはマンガ家さんの作品をどうやったらより多くの人に届けられるか、をみんなで考えていることです。
紙の書店でどうやっておいてもらうか、電子書店でどうやって施策をしてもらうか、電車や街角でどうやって宣伝してもらうか、海外ではどうやって読んでもらうか、などを考えています。

㉓どんな編集者が多いですか?
自分の中で「好き」を持っていて、その「好き」に向かって頑張っている編集者が多いと思います。
そしてマンガ家さんの「好き」と読者の「好き」をつなげようとしている人が多いと思います。

 

★創作について

㉔新人さんとはどれくらいのペースで打合せをしていますか?
特に決まりはなく、必要に応じて、また打合せしたいときにしています。
今はチャットという便利なものがあるので、ある意味常にマンガ家さんとつながっていて、話したいときにチャットしていますね。電話よりチャットが多いですね。

㉕打合せは、プロット・ネームどちらですることが多いですか?
基本ネームでしています。
はじめのネタ選びの時はプロットとキャラデザを頂く事もありますが、そのあとはひたすらネームですね。マンガ家さんは文字で伝えるより、ネームで伝えるほうが得意という人が多いと思いますので。はじめは下絵に近い形で描いてもらって、お互い慣れてきたら徐々に絵がラフなネームになる方がほとんどですね。

㉖マンガ家さんと打合せをするときの自分ルールがあれば教えてください。
少し前から「文章化して渡す」というのを心がけています。以前は電話で打合せすることも多かったのですが、大枠は覚えていても、細かいところはなかなか覚えられないと思うんですよね。なるべくマンガ家さんの負担を減らすために、文章化してそれをもとに考えてもらうようにしています。

㉗絵が上達するためにはどうすればいいですか?
3つほど考えられます。

「トレース」
絵に限らず、上手くなるためには上手い人のマネをするのが一番だと思います。自分が好きな作品や、最近ヒットしている作品などの絵をトレースすることから始めてはいかがでしょうか。
(※とはいえトレースしたものをそのまま自分の作品として発表することはできませんので、練習にとどめてくださいね)

「デッサン」
マンガの基本は人物絵ですので、デッサンの本などをもとに、いろいろなアングル、ポージングを描くのもおすすめです。だんだん自分が得意なアングル、ポージングが見えてくると思います。

「3D」
いまはPCで色々なソフトや画像、動画が出回っていると思います。自分が描きたいアングルを3Dで表示してみて、それを参考にするのもいいと思います。

㉘ストーリー作りが上達するためには何をすればいいか?
これも3つほど考えられます。

「マンガ・ドラマ・映画を見る」
ストーリーも上達するにはマネからはじめましょう。自分が好きな作品や人気の作品の、どこが面白いと思うのか、どこがウケているかを考えましょう。そして自分だったらどう描くか、に広げていくといいと思います。

「1話作ってみて面白いかどうか」
長いストーリーを考える前に、1話分考えてみて、それで面白いかどうか判断してみてください。1話の中に自分の「面白い」を全部詰め込んでみてください。それができれば2話以降はその話を膨らませていくことで出来上がっていくと思います。

「誰かに読んで評価してもらう」
自分では面白いと思っても、それが読者に伝わるかどうか別の問題です。友達に読んでもらって、「面白い」と言ってもらえるか試してみましょう。あとは編集者に読んでもらうのがおススメです!怖がらずに、恥ずかしがらずに、どんどん編集者に出しましょう。

マンガラボ!でも皆さんの作品をお待ちしております!

あとは作品を作って、読んでもらって、また作って、の繰り返しですね。

㉙作品を作る際に、大事なことは?
「読者の事を考える」
読者がどう感じるか、どんな気持ちになってほしいか、を考えることですね。
そしてその読者が次はどんなものを描くと喜ぶかを考えていきましょう。

㉚連載をしていく上で大事なことは?
「完結させること」と「また新しいものを描こうと思うこと」

出版社としてはマンガ家さんが作品を描き続けられるように、あらゆる点でサポートしていきます。マンガ家さんはぜひそのサポートを元に、気持ちよく、ストーリーを描いて頂きたいです。そしてフィナーレまで描き切れるのを目指して頂きたいと思います。
そして出版社としては、完結させても、また新しいものを描いて頂きたいと思っています。完結したら、ぜひ次のストーリーのお話をさせてください。

㉛Webtoonってなんですか?
タテスクロールのマンガですね。
スマホで読むのに最適化されたマンガで、韓国発祥と言われています。白泉社でも徐々に作品が増えてきました。
日本にとどまらず、海外の方にも読まれやすい形式ですので、ぜひ興味のある方は挑戦してみて頂ければと思います!マンガラボ!&マンガParkでも大募集中です!

詳しくはラボブログの「Webtoon&タテスクすぐわかるコラム」や、過去のラボのコンテストをチェックしてみてくださいね!

 

マンガラボ!&マンガParkでは皆さんの作品をいつでもお待ちしております~!

~おわり~
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にしやん先輩、ありがとうございました!
にしやん先輩は、また皆さんの前に現れるかも?
次なる5周年企画をお楽しみに!

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