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2021-10-19

祝・マンガラボ!2周年記念インタビュー!! 第5回空まめ先生

2019年3月に本格オープンしたマンガラボ!は、おかげさまで2周年を迎えました!

それを記念して、マンガラボ!出身作家さんと担当編集の対談を掲載。知っているようで知らないマッチングしてからデビューまでのお話しや、連載にまつわるエピソードに答えていただきました!
第5回は、小説家になろうに掲載された「悪役令嬢ですが死亡フラグ回避のために聖女になって権力を行使しようと思います」の作画を担当し、現在同作を連載中の空まめ先生です!

「悪役令嬢ですが死亡フラグ回避のために聖女になって権力を行使しようと思います」はコチラから

マンガラボ!に投稿したきっかけとマッチングの経緯を教えて下さい!

空まめ :担当さんにお会いした最初のきっかけは、コミティアでした。白泉社さんが出していた出張編集部に作品を持ち込んだのですが、正直不安がありましたね。私が当時描いていたマンガは男の子が中心のギャグストーリーだったので、雑誌に合っているのか、恋愛要素少なめだけど大丈夫なのかと…。

Park山崎 :そうだったんですね。コミティアでもマンガラボ!でも、各編集者が、「この作家さんのここがイイ!」、「この部分の才能を伸ばしていけたら、読者さんに読まれるマンガになるかもしれない」と思うポイントはそれぞれ違うと思うので、あまり不安がらずに飛び込んでみるのが良いかもしれません。

空まめ :なるほど。おっしゃる通り、マンガの細部まで見て良い部分を褒めて下さり、自分が不安に思っていたことが吹き飛ばされて、白泉社さんで描きたいと強く思うようになりました。

空まめ :マンガラボ!さんに投稿したのはそれからになります。もっと自分のマンガを色んな方に読んでいただきたいと思い、投稿しました。結果的に色んな方が読んで下さったようで、とても嬉しかったですしモチベーションが上がり制作も捗っていきました。

担当編集がついたときの気持ちを教えて下さい!

空まめ :白泉社さん…とても敷居が高いところだろうな…というのが正直な印象で、デビューすることも厳しいのだろうと思っていました。しかし、初回打ち合わせで今後のことについて細かく話し合って下さり、デビューまでの道のりを示して下さったので心強かったです。

Park山崎 :そうですね。読切・連載までの流れから始まり、どういった企画なら連載後も読者さんを集められそうか、という所もじっくり相談しましたよね。

空まめ :はい。とてもサポートして下さるんだな…と印象がガラッと変わりました(笑)。

空まめ :あと、私のぶっ飛んだ癖を受け入れて下さり、作家の好きなことをマンガとして良い形にする案を色々下さるのでありがたいです。電話での打ち合わせは、私がマシンガントークでずっと話してしまうので、申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが…。気を付けます。

Park山崎 :いえ! 全く大丈夫ですよ…! 打合せの内容をご自身の中でかみ砕いて頂いて、打ち合わせ以上の作品を下さるので、大変ありがたいです。

初回の打ち合わせで今後の話をしたということは、最初から作画担当で企画を進めていたのでしょうか?

空まめ :いえ、最初はオリジナル連載のネームを描いていました。しかも、男性向けを描いていた気がします。

Park山崎 :巫女のラブコメの企画を相談していましたね。とても女の子たちが可愛かったです。その企画以外では、空まめさんは可愛いショタを描かれたりしていたので、合わせ技でとても良い作品になるかもしれないな…、という思いからコミカライズのご相談をさせていただきました。

空まめ :とても光栄なお話でしたが、自分の作画面では自信がなく本当はお受けするか悩んでいました。しかし、原作を拝読し、面白く今まで自分が描いてこなかった要素があり、作画として挑戦することが多いことから、逆に描いてみたいという思いが出てきたので、作画を担当させていただくことにしました。


空まめさんの描く可愛い子どもたちに癒やされる!

コミカライズするときに大変だったことはありますか? 良ければ制作過程も教えて下さい!

空まめ :どのようにして描けばよいのか、というところから手探りでした。準備期間も長めにいただき1話のネーム修正はたくさんしましたね。とにかく作業量が多かったです。あと、キャラデザをするのは好きなので作成時はそこまで苦労しなかったのですが、原稿作業に移るときに、複雑な服にしたり、トーンを多くしてしまったことはとても後悔します(笑)。

Park山崎 :服はドレスやデザインの入ったものが多いですしね。

空まめ :そうなんですよ。


ファンタジーらしいフリルにひと苦労…!?

空まめ :作業はプロットなどを作らずにネームからしています。原作を最終話まで読んだ後に一旦全て紙に刷り出して、どの章まで1話に入れるか自分の中で何度も読み合わせをし、重要な部分など色付きのペンで描きこんでいきます。そこから映像として頭の中で映し出されたものをマンガに置き換えて、読者さんが読みやすい形にしています。とはいえ、やり方は様々だと思うので自分はこのやり方をしていますということを念押ししておきます。

異世界転生作品の魅力を教えて下さい!

空まめ :日常から非日常になり、現実では叶えられないことを叶えてくれるところだと思います。描くのは初めてですが、主人公が現代日本の知識を用いて異世界でチートするところは見ていて楽しいと感じます。

Park山崎 :僕もそう思います。悪役令嬢ものにクローズアップすると、①主人公がピンチな状況と活躍する場を作りやすいこと②それに伴って、主人公を読者さんに好いてもらえること、あたりも企画として魅力的です。色んな場面のテンポ感も早い傾向があると思うので、今の世の中に合っているとも思います。


ヒロインのチートが読んでいて気持ちいい!

Park山崎 :ちなみに、現在の連載作は異世界作品ですが、次に描いてみたいジャンルは決まってますか?

空まめ :年下攻めが好きなもので、男の子×お姉さんが描きたいですね。最近はTL漫画も挑戦してみたい…という気持ちはあります。色々描けるようになるとマンガ制作の幅が広がると思うので…。描くかは分かりません(笑)。

Park山崎 :TL漫画…!!! 初耳でした…! 読んでみたいです。いずれの企画にしても、キャッチーさと、空まめさんが楽しく描ける方向性であることを大事にしていきましょう。

最後に、マンガラボ!に投稿する方へのメッセージをお願いします。

空まめ :マンガラボ!さんは自分の好きなものを共有できる編集者さんや読者の方々に出会える場だと思うのでマンガ家を目指すならぜひチャレンジして欲しいです!

Park山崎 :コンテストが随時開催されているので、誰でもデビューできるきっかけはありますしね。

空まめ :はい。マンガラボ!は、自分の好きを武器にできるところだとも思うので、これからマンガラボ!さんに投稿する方々は“武器”を両手に共に戦いましょう!

 

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空まめ先生、ありがとうございました!

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