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2021-06-25

祝・マンガラボ!2周年記念インタビュー!! 第3回sunoma先生

2019年3月に本格オープンしたマンガラボ!は、おかげさまで2周年を迎えました!

それを記念して、マンガラボ!出身作家さんと担当編集の対談を掲載。知っているようで知らないマッチングしてからデビューまでのお話しや、連載にまつわるエピソードに答えていただきました!
第3回は、現在はマンガParkで「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」を連載中のsunoma先生です!

「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」はコチラから

マンガラボ!に投稿したきっかけとマッチングの経緯を教えて下さい!

sunoma :私は、マンガラボ!に登録する前からpixivなどで創作活動をしており、その仲間内でマンガラボ!のことを知りました。マッチング形式のサイトに登録するのは初めてだったので、とても緊張していたのを覚えています。

LaLa山田 : 私は、マンガラボ!に投稿いただく前からsunomaさんの創作BL「あっくんとまーくん」シリーズが大好きだっんです。そのシリーズがマンガラボ!にアップされているのを見つけたときはすごく驚いて、すぐにコメント&担当希望をさせていただきました。

sunoma :そんなことを全く知らない私は、実際に連絡が来るまで「私の幻覚だったらどうしよう…」と不安でした。投稿したその日に担当希望をつけていただいたので、現実とは思えなくて。

LaLa山田 :私は完全にただのファンだったので、マッチングした時はとても嬉しかったです。

マンガラボ!でマッチング後、初めての打ち合わせをしたときのことを教えて下さい!

LaLa山田 :まずはお電話でご挨拶させていただきました。そこで「男女の恋愛を描きたいかどうか」をお聞きして「BLが描きたい」とハッキリ仰っていただけたので、少女マンガ誌「LaLa」ではなくマンガParkでの連載を目指すことにしました。

sunoma :このとき、私の描きたいものを尊重してくださった担当さんには感謝しています。

LaLa山田 :最初にsunomaさんと作った作品は、マンガParkの「BL特集」に提出する読切でした。初めてお会いしたのも、その読切のネーム第一稿を見せていただいたとき。その場でガッツリ直しのご相談をした記憶があります。あのときはすみませんでした…。

sunoma :いえいえ。電話越しのときは「声がかわいくて優しそう!」という印象だったんですが、対面でお会いして的確な指摘をいただけて、マンガに厳しくてしっかりダメ出しをしてくださる方なんだなと思いました。今ではすっかり信頼しています!

LaLa山田 :sunomaさんは、言えば言うほどグングン良くなるので、つい欲張ってたくさんリクエストしてしまいます。

「BL特集」読切の掲載を経て、連載「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」に至るまでを教えて下さい!

LaLa山田 :デビュー作であるBL特集の読切を掲載後、一度目は連載コンペに通らず、二度目で連載枠を獲得!…という流れになります。

sunoma :最初のコンペに落ちた後は、全力でエロに振り切りました。好きなジャンルである淫魔で、粗暴な攻めとかわいい受けのカップリングを描かせてもらえて嬉しいです!

LaLa山田 :ユーム(受け)のかわいさに抗えない大愛(攻め)、という関係性がとても楽しくて。いつも、ユームに対しては「かわいい!」「あざとい!」、大愛には「チョロい!」を連発しながら打ち合わせをしています。

sunoma :はい(笑)。「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」では、ユームをかわいく描くことに全力を尽くしています。「受け」も「攻め」も裸体の描写が大切だと思っているので、セクシーな裸を描けるように日々がんばっています!


sunoma先生の描くかわいい「受け」は必見です!

BLマンガ制作ならではのエピソードがあれば教えて下さい!

sunoma :私たちは、好きな「攻め」が全然違うので、意見がキッパリ割れることがあっておもしろいですよね。

LaLa山田 : sunomaさんは「優しい攻め」、私が「強引な攻め」が好きなので、受けに対する接し方・濡れ場の攻め方など、普段とのギャップを出したい場面では「もっとSっ気を出してほしい!」とお願いしたこともあったような。

sunoma :「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」第6話の睦み合っているシーンとか。

LaLa山田 :そうですね。大変ねちっこい攻めを描いてくださって大感謝です(笑)。

sunoma :こういう打ち合わせをしていると、自分以外の感性を入れつつマンガを描くということは担当さんがいてこその感覚だなと思います。


第6話「お前と♡♡♡したい」より

お二人は意見を言い合える関係性なんですね。もらった指摘で印象に残っていることはありますか?

sunoma :最初の頃、ネームのお返事に「コマ割りがんばる!」と書かれた優しい注意書きの付箋がありましたね。それを見たときに、「こんなまろやかに注意してくれるなんて…この人のためにもマンガをがんばろう…」と強く思ったのを覚えています。

LaLa山田 :「コマ割りがんばる!」って……我ながら雑すぎますね(笑)! これを「優しい」と捉えてくれるsunomaさんこそ、優しさの塊だと思います。

sunoma :あとは、「横顔が変」「何を言いたいのかわからない」といった直球のダメ出しを食らう時もあります(笑)。

LaLa山田 :「何を言いたいのか分からない」もちょっと酷いですね!? 反省いたします…。

sunoma :ちゃんと褒めてくれる部分と厳しい部分があるので、飴と鞭をしてくれる方だなと思っています。それに、始めたときは未熟な点が多かったので、文字通り担当さんに「育ててもらっている」と感じます。今でも自分にはない客観的な指摘をもらえることが多いので勉強になっています。

LaLa山田 :こちらこそ学ばせていただいていますよ! ご自身の「描きたい」を持ちつつ、私の意見も真摯に受け止めてくださって、その上で話し合いができるので、打ち合せがいつも楽しいです

最後に、マンガラボ!に投稿する方へのメッセージをお願いします。

sunoma :マンガラボ!は、「きっかけとチャンスを与えてくれる場所」だと思います。通常であれば、大きな賞に描きおろしの漫画を描いて投稿して…という作業が必要なのに、発表済みの漫画や、ネームからでも受け付けてくれるのはすごく良いと思いました。あと、たくさんの編集部があつまっているので、ジャンル問わず色々な編集さんに見てもらえるのが利点だと思います。

LaLa山田 :そうですね。「LaLa」は少女マンガ編集部ですが、少年マンガが好きな人も、BLが好きな人も、当たり前にいます。

sunoma :担当さんも含め、少女マンガの編集さんもBL好きな方いるんだ~!!と驚いた記憶がありますね。

LaLa山田 :様々なジャンルの、様々なベクトルに尖ったオタクが集まっているので、受け皿としてはとても広いんじゃないかと思います。「LaLa」っぽいか否かは気にせず、作家さんご自身の性癖をぶつけていただければ嬉しいです!

sunoma :私もBLマンガを描かせていただいていますしね。マンガラボ!は、夢を叶えてもらった場所なので、みなさんにも勇気をもってどんどん投稿して欲しいと思います!

LaLa山田 :そんな「ポンコツ淫魔♂は恋がしたい」コミックス1巻が2021年7月28日(水)に出ます、よろしくお願いいたします!

 

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sunoma先生、ありがとうございました!

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