はじめてでも大丈夫!Webtoon&タテスクすぐわかるコラム<第7回>Webtoonの着色のポイントは?

第7回 Webtoonの着色のポイントは?
これからWebtoon制作をはじめる方々に向けて、制作に役立つ情報をお届けする本コラム。第7回は、Webtoonの特徴のひとつであるカラー・着色について聞いてみました。
Q. Webtoonの着色において、知っておくべきことはありますか?
A. RGBで全ての世界を表現するとはそもそもどういうことか、というのを知っておくことではないかと思います。既にコンピュータでイラストを描かれている方には聞き慣れたお話かもしれませんが、RGBの世界では、白(255,255,255)が一番明るい色になります。つまり、色を入れれば入れるほど、描いている世界がどんどん暗くなってゆく、という訳です。
Webtoonの作品を読んでいると、発光などの光の表現で上手く白を多用したり、背景を白く飛ばしたりしている表現を多く見かけると思いますが、それらも、画面全体が暗くなってしまうのを避けるテクニックの一つです。
RGBの着色が難しいなと感じている方は、できればWebtoon作品をたくさん読んで、自分好みの世界になる配色を是非見つけてみてください。そうやって、まねることからはじめてみると良いのではないかと思います。
Q. カラー漫画ならではのテクニックにはどんなものがありますか?
A. 例えば、フキダシにキャラクターごとに異なる色をつけて、キャラが登場しない回想シーンでも誰だかわかる様にしたりするテクニック、あとは線画の色トレスにより自然な発色にするテクニックなどがあります。後者は、女性向けWebtoonの花の輪郭や金髪のキャラクターなどに多用されています。
Q. Webtoonの着色では、どのような塗りのテイストが求められますか?
A. 塗りのテイストには、アニメの様に線画の中を色で区切って塗り分けるいわゆる「アニメ塗り」とよばれる手法、伝統的な画材のイラストや絵の様に色を塗り重ねて中間色まで含めて表現する「厚塗り」と呼ばれる手法がありますが、現在はほとんどの作品がアニメ塗りになっています。また、リッチな作りをしていると言われる部類の作品では、アニメ塗りに加えて、更にエアブラシなどでエフェクト効果を追加した表現も多用されています。
テイストとしては、どれを選んでも間違いではありませんが、主流はアニメ塗りだと覚えておけば間違い無いかと思います。(気になったら、検索で調べてみて下さい)
第8回は6月19日更新予定!お楽しみに!
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