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2023-05-22

はじめてでも大丈夫!Webtoon&タテスクすぐわかるコラム
<第4回>従来のヨコ読みマンガとWebtoon、どう違う?

第4回 従来のヨコ読みマンガとWebtoon、どう違う?

これからWebtoon制作をはじめる方々に向けて、制作に役立つ情報をお届けする本コラム。第4回は、従来私たちが慣れ親しんできた形式のマンガとWebtoonの違いについて聞いてみました!

Q. ヨコ読み漫画と比較した、Webtoonのメリットってなんですか?

A. 読者視点では、主に4点でしょうか。
(1)読者からみて、文字サイズなど含め、読みやすい、見やすいコンテンツになっているということ
(2)また、読みたいときにさっと読んでさっと止められる長さになっていること
(3)逆に、どんどん読み進めたいときは、既に何十話も先読み分が準備されていてストレスなく読めること
(4)人気作に似た作品がどんどんリリースされるので、自分に合った好みの作品を見つけやすいこと

作家視点で考えると、第3回の時に書いたように、分業形式だと個人が全ての才能(ストーリーや、絵など)を持ち合わせていなくてもよいこともWebtoonのメリットでしょうか。またスタジオに制作スタッフとして入ると、マンガを描いているのに「会社員」の安定した身分を得ることができたりする…というパターンもあります。

Q. では、デメリットはありますか?

A. 作家視点で考えた場合、意外と(思っている以上に)、連載までに長い準備期間が必要な点が、デメリットというか注意点です。
Webtoonは、無料話、「待てば無料」話、有料話などを組み合わせて、初回連載時に10話~15話分を先に準備して掲載開始、となる事が多いです。
そのため、ヨコ読みマンガでいう編集さんとの内容の追い込みに加えて、これらの制作期間を見込んで(作家さんのスピードにもよりますが、最短でも半年~1年程度)おく必要があります。
また、制作開始から連載開始までの間が長いため、その間原稿料が入ってこないと困るので、報酬の受け取り時期の相談・交渉などもしっかり注意をしておく必要があります。

 

回答者:大藤充彦(おおとう・みつひこ)
マンガラボ!アドバイザー/株式会社ツクリエ取締役。 家庭用ゲームパブリッシャーの開発責任者等を経て、2013年にNHNjapan(現LINE)に入社、経営企画室配属。同社より分社したNHNcomicoにて、マンガアプリcomicoの事業プロデューサーとして従事、世界累計3500万DL以上のサービスの立ちあげ~成長期に約5年ほど携わる。 同社在籍中に、知人と共に株式会社ツクリエを創業、現任。 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科/博士前期課程(経営管理学/MBA)修了。筑波大学大学院博士課程在学中。

 

第5回は5月29日更新予定!お楽しみに!
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