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2023-05-15

はじめてでも大丈夫!Webtoon&タテスクすぐわかるコラム
<第3回>そもそも、Webtoonってなに?②

第3回 そもそも、Webtoonってなに?②

これからWebtoon制作をはじめる方々に向けて、制作に役立つ情報をお届けする本コラム。第3回は、「そもそもWebtoonって?」というところをもう少し深堀りしていきます!

Q. Webtoonは、どのような作品が人気ですか?

A. ジャンルに関しては、第1回に書いた様なイメージなのですが、今回は個別の人気作品のご紹介です。
人気作といっても、様々な作品があります。ですが、人気作の大まかな傾向としては、どの作品も「展開のテンポが速い」、「各話の中で、毎話毎話必ず盛りあがる」、「ヒキの強い終わり方で次の話に続ける」などを意識してつくられていることが多いです。
例として、ジャンル別の人気作品をあげてみますので、是非読んでみてください。
<白泉社作品>
【男性向け】
タワマン・リベンジ~最下層からのヤり上がり~
【女性向け】
乙女ゲームの最強キャラたちが私に執着する
元農大女子には悪役令嬢はムリです!
※ほか、マンガParkではマンガラボ!出身作家が多数Webtoon連載デビューしています!
詳しくはこちら

<他社作品>
【男性向け】
・俺だけレベルアップな件
・ゴッドオブブラックフィールド
・盗掘王
【女性向け】
・継母だけど娘が可愛すぎる
・サレタガワのブルー
・ヌリタス~偽りの花嫁~
【その他】
・インモラルに復讐を
・11年後、私たちは
・ナビレラ

Q. フルカラー作品じゃないと、Webtoonとは呼べませんか?

A. いいえ、そんなことはありません。縦スクロールとフルカラーがWebtoonの1つの特徴なのですが、そうでない作品もあります。
スマホに最適という意味では、縦スクロールは必須ですが、特に個人投稿作品などは、表現としてモノクロを採用している作品もまれにあります。
なお、見開きモノクロマンガを単にコマだけ縦に並べ直したものは、Webtoonとは呼ばない事も多いです(コマを読みやすくアレンジしたり、カラー化したりしている作品は別です)。

Q. Webtoonは、どのような体制で作られていますか?

A. 大きく2パターンあります。
①日本のマンガ作成の伝統的な形式で、個人の作家さんが一人またはアシスタントさんなどと作品を作るパターン。
②ここ数年国内でも急速に伸びてきているのですが、会社化などをしてスタジオを形成し、得意な作業(ストーリー、カラーリング等)を分業で担当し合って制作するパターンです。
後者は、2021年頃から急速に数が増えて、国内で既に二桁以上のスタジオが存在しています。

 

回答者:大藤充彦(おおとう・みつひこ)
マンガラボ!アドバイザー/株式会社ツクリエ取締役。 家庭用ゲームパブリッシャーの開発責任者等を経て、2013年にNHNjapan(現LINE)に入社、経営企画室配属。同社より分社したNHNcomicoにて、マンガアプリcomicoの事業プロデューサーとして従事、世界累計3500万DL以上のサービスの立ちあげ~成長期に約5年ほど携わる。 同社在籍中に、知人と共に株式会社ツクリエを創業、現任。 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科/博士前期課程(経営管理学/MBA)修了。筑波大学大学院博士課程在学中。

 

第4回は5月22日更新予定!お楽しみに!
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