マンガラボ！月間ＭＶＰ発表！！【2022年５月期】

しっかりした絵柄と幼い頃を振り返るモノローグで始まるため、シリアスものかな？と思い読み始めたら、予想と違う展開に楽しく裏切られました！　親の洗脳(！)で出来上がった主人公ですが、彼女はそれを肯定的に受け入れていて、前向きなキャラがいいですね。彼氏いない歴=年齢と悩んでいるのに、いざ好みの相手に出会ったらぐいぐいいく勢いも面白いです。短いページ数でテンポのいい展開も〇。ただ、長いモノローグでの導入は文字で読ませるため飽きられたり、説明くさくなることも多くあまりおススメできません。ラスト、2人のやりとりが勢いで終わってしまったので、主人公のキャラとイケオジのキャラをもう少しはっきり出せるといいですね。読者がこの後の2人の関係性を想像し、もっと読みたいと思わせることができるかなと思います。わさんの次回作も期待しています！

Webtoon形式で投稿頂いた今作。こころのキャラクターが可愛らしく、ちょっとクール目なビジュアルのトオルとの掛け合いを微笑ましく楽しめました！　読後、何とも暖かい気持ちになり、ほっこりしますね。 ただ、現状だと、こころがどんなキャラクターでトオルとどういった出会いがあったか…という関係性の前提が分からないため、その点が分かるとより感情移入してお話を読めたかもしれません。 また、こころですが「可愛い」がキャラとして前面に出ており、それは良いとは思うのですが、「可愛い＋何かしらアクセントのある設定」であった方が、より読者に強く印象づけられるキャラクターになりうる可能性があります。 キャラクター作りはギャップ作りが大切です。「可愛い」が＋の要素なので、「可愛い」の前に「○○だけど」…と、○○に目を引く設定、それに加えて逆接の「だけど…」で結びつく設定を考えてみるのも良いかもしれません。 たとえば緑川ゆき先生の「夏目友人帳」のキャラクター、ニャンコ先生の場合、「周りに恐れられる大妖怪だけど招き猫姿のニャンコ」や、「親父臭い酒飲みキャラだけど可愛らしい面も」というあたりがギャップとなっていますでしょうか。 身近にあるキャラクターで、あじとさんが気になったキャラクターがどういった要素が入って受け入れられているか、是非今後に向けて研究してみてください！