マンガラボ！月間ＭＶＰ発表！！【2023年１月期】

ご投稿ありがとうございます。 冒頭の主人公登場シーンのカッコ良さ、そしてバトルの迫力に圧倒されてしまいました！ この数ページを読んだだけで、ファンが付く魅力的な絵を描ける方だなと感じます。ネームセンスも抜群です。ゴングが鳴ってからのスピーディな「動」のシーンとジャンプ中の「静」のシーンのメリハリ。間に挟まれた観客３コマも、驚いている人と落ち着いて見ている人の「動」と「静」のメリハリ。単調にならず最大の見せ場の見開きにつなげているのが素晴らしかったです。全体的に映画の予告編のような見どころが凝縮された作りになっていますが、コレだけの実力があるので、欲を言えばもう少し物語として読んでみたかったなと思います。前作も拝見させて頂きましたがとても上達されていますね。今後に期待です！

シンプルに怖い……！！ 良く出来たホラー漫画ですね！ タテ読み漫画の特性を生かした作りで、自然と話に引きこまれました。 狂言回し的な立ち位置の和菓子屋さんが出す、風鈴に見立てた、練り切りと短冊の生菓子。この和菓子が話を聞く前と後で、見た印象が違って見え、ラストは不気味なものに見える構成でゾッとしました！ また、夏の風物詩とも言える音の使い方も効果的。風鈴の「チリーン」という音色や、蝉の「ミーン」という鳴き声も、タテにセリフを読ませる事で、作品内の不気味な雰囲気を際立たせる演出要素となっていて◎ 風鈴という物自体もタテ長なので、徐々に下へとスクロールしていく中、ホラーとして強い絵（ここで怖がって欲しい…という決めの絵）を、インパクトを持って見せられていた点もネタとタテ読み漫画との相性の良さが感じられました。 ホラーの演出は上手だと思いますので、基本的な所で、絵の身体デッサンが安定してくると更に良いと思います。基礎画力向上を目指し、是非これからも練習を！ また、「怖い話あり〼」…の和菓子屋さんが特別に提供する怪談…、がこのネタの大設定かと思いますので、「どんな時、どんな客に和菓子にプラスして怖い話を特別提供するか」また、「この和菓子屋の店名」…等設定を詰めた方が、和菓子屋さんを狂言回しとしたシリーズ作…としての展望を見出しやすくなるのかなと思いました。タテ読み漫画に果敢に挑戦された隙間さんの次作を期待しております！